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新型うつ、うつ病

世間で「新型うつ病」あるいは「非定型うつ病」とされる疾患は、一般的に次のような特徴を持っています。

1. 若年者に多く、全体的には軽症の傾向で、症状としては軽症のうつ病との判断が難しいこともある。

2. 仕事では抑うつ的になる、あるいは仕事を回避する傾向がある。ところが余暇は楽しく過ごせることが多い。

3. 仕事や学業上の困難をきっかけに発症する。

4. 病前性格として、“成熟度が低く、規範や秩序あるいは他者への配慮に乏しい”などと指摘されることもある。
厳密には、「新型うつ病」という専門用語はなく、まだ精神医学的な定義ははっきりしていませんが、近年このような症状を持つ方が増えていることは実際のようです。

若年者のうつ病・抑うつ状態は、これまでも精神医学的な理解が難しい対象とされてきました。若年者ではもちろん精神的な成熟度がやや低く、精神発達のステージからみても直ちに病的なことと決めつけることはできません。社会の風潮としても精神的成熟に年数がかかる傾向にあります。一方で、近年の日本では経済の低迷が長く続き、職場に余裕が無く、労働者にのしかかる心身の負担も増えていると思われます。特に、勤務経験の少ない、したがって技能の習熟度が低い若年者にとって、うつ病・抑うつ状態が増えやすい労働環境に変化した可能性があります。
このような理由で、学会などでは若年者のうつ病・抑うつ状態が典型的なうつ病の症状や治療経過とは少し異なるのではないか、と推察しており、専門家が診察を数多く重ねて初めて見えてくるものなので、安易に「新型うつ病」や「非定型うつ病」と診断するのが難しい場合もあります。
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